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AN ABSENCE OF EMPATHY / FRAMESHIFT

マルチプレーヤのヘニング・ポーリー[g, b, key]によるプログレユニットによる2nd。
曲調としては,初期のDREAM THEATERにインダストリアル風味を加えた様な感じ。
と言っても,本作の目玉は,久しぶりにセバスチャン・バック[vo](ex-SKID ROW)が
フルでアルバム参加しているところ。
テクニカルな曲でインダストリアル風味だと,とかく無機質になりやすいのだが,
セバスチャンによって,人間的な暖かさ(というか熱さ)が加えられたという感じがする。
楽曲自体は“そこそこ”なのだが,彼の参加により,完成度は1つレベルアップしたと
言って良いのではないだろうか。
セバスチャンの歌唱も,前半では,SKID ROWで聴かれた従来の彼らしい絶唱は健在であり,
後半では,一時期ミュージカル俳優として活躍したことで獲得したと思われる,
オペラティックな唱法が聴かれる。
プログレにセバスチャン・バックという,あまり想像しにくい組み合わせだったが,
意外な面白さが感じられる作品であった。

Pickup Tune:
  • Human Grain
  • Miseducation
  • Blade
  • What Kind Of Animal

アン・アブセンス・オヴ・エンパシイ

アン・アブセンス・オヴ・エンパシイ